「昔より背中が丸くなってきた気がする」
「姿勢を良くしようとしても、すぐ戻ってしまう」
「写真を見ると、首が前に出て見える」
「猫背が気になるけれど、何から直せばいいかわからない」
このようなお悩みを持つ方は少なくありません。
猫背というと、
背筋が弱い
腹筋が足りない
意識が足りない
と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。
猫背が気になる方ほど、一度見直したいのが
呼吸
です。
呼吸は、ただ空気を吸って吐くだけのものではありません。
姿勢を保つこと、胸まわりが動くこと、首や肩に余計な力を入れすぎないことにも深く関わっています。
今回は、なぜ猫背が気になる人ほど呼吸を見直した方が良いのかを、わかりやすくお伝えします。
猫背は見た目の問題だけではありません
猫背になると、見た目としては
・背中が丸く見える
・首が前に出やすい
・肩が内側に入りやすい
・疲れて見えやすい
といった変化が出やすくなります。
しかし、猫背の影響は見た目だけではありません。
猫背が続くと、
・胸が開きにくくなる
・呼吸が浅くなりやすい
・首や肩に力が入りやすくなる
・背中や腰に負担が集まりやすくなる
・長時間の立位や座位で疲れやすくなる
といったことも起こりやすくなります。
つまり猫背は、
姿勢の形の問題であると同時に、
体の使い方や呼吸の質にも関わる問題
でもあります。
猫背になると、胸まわりが動きにくくなります
呼吸をするとき、実際には肺だけで呼吸しているわけではありません。
本来は、
・肋骨
・胸郭
・背中
・横隔膜
・お腹まわり
などが連動しながら、自然に呼吸が行われています。
ところが猫背の姿勢が強くなると、
胸の前側が閉じやすくなり、
肋骨や胸郭が広がりにくくなります。
すると、
・深く息を吸いにくい
・背中まで呼吸が広がりにくい
・呼吸が浅くなる
・胸だけで呼吸しやすくなる
といった状態につながりやすくなります。
特にデスクワークやスマートフォンを見る時間が長い方は、
胸まわりが縮こまりやすく、
知らないうちに浅い呼吸がクセになっていることも少なくありません。
呼吸が浅いと、さらに猫背が戻りやすくなります
猫背があると呼吸が浅くなりやすい。
そして呼吸が浅いと、さらに猫背が戻りやすくなる。
この2つは一方通行ではなく、
お互いに影響し合う関係です。
呼吸が浅くなると、
横隔膜やお腹まわり、肋骨まわりがうまく働きにくくなります。
すると体は、
首や肩まわりを使って呼吸を補いやすくなります。
その結果、
・肩が上がりやすい
・首に力が入りやすい
・胸がさらにかたくなりやすい
・頭が前に出やすい
といった状態になりやすくなります。
つまり、
猫背だから呼吸が浅くなる
だけではなく、
呼吸が浅いから猫背が定着しやすくなる
という流れもあるのです。
だからこそ、猫背を整えたいときには、
見た目だけを直そうとするのではなく、
呼吸のしやすさまで一緒に見直すことが大切です。
背筋を伸ばすだけでは、うまくいかないことがあります
猫背が気になると、
「背筋を伸ばさなきゃ」
「胸を張らなきゃ」
と思う方は多いです。
もちろん、その意識自体は悪いことではありません。
ただ、無理に胸を張るだけでは、
かえって首や腰に力が入りすぎてしまうことがあります。
たとえば、
・胸を無理に張る
・腰を反ってしまう
・肩を後ろに引きすぎる
・あごを上げてしまう
このような姿勢は、一見よく見えても、
実際には呼吸がしにくく、
長く続けにくいことがあります。
本当に整った姿勢は、
頑張って作る姿勢ではなく、
呼吸がしやすく、自然に支えやすい姿勢
です。
そのためには、
胸まわりのかたさ
背骨の動きにくさ
肋骨の広がりにくさ
首や肩の力み
といった部分を見直していく必要があります。
猫背の背景には、胸郭のかたさが隠れていることがあります
猫背がなかなか変わらない方の中には、
胸郭の動きにくさ
が強く関わっていることがあります。
胸郭とは、肋骨や胸椎を含む胸まわりのかたまりのことです。
この部分がかたくなると、呼吸のたびに必要な広がりやしなやかさが出にくくなります。
すると、
・胸が開きにくい
・背中が丸まりやすい
・肩甲骨が動きにくい
・首や肩が頑張りやすい
といった流れが起こりやすくなります。
つまり猫背を整えるためには、
見た目の背中だけを意識するのではなく、
胸郭がしなやかに動けるかどうか
がとても大切になります。
胸郭のかたさをそのままにして、
無理に良い姿勢を作ろうとしても、
苦しくなって元に戻りやすいのです。
呼吸が整うと、姿勢は自然に変わりやすくなります
呼吸を見直すと、
すぐに劇的に姿勢が変わるわけではありません。
ですが、体の土台は少しずつ変わりやすくなります。
呼吸が整ってくると、
・肋骨まわりが広がりやすくなる
・背中に呼吸が入りやすくなる
・首や肩の力みが減りやすくなる
・お腹まわりが自然に働きやすくなる
・背骨がしなやかに動きやすくなる
といった変化が出やすくなります。
すると、無理に背筋を伸ばさなくても、
・頭が前に出にくくなる
・胸がつぶれにくくなる
・肩がすくみにくくなる
・座っていても疲れにくくなる
という変化につながりやすくなります。
つまり呼吸を整えることは、
猫背を根本から変えていくための下地づくり
でもあります。
日常生活の中で猫背が強くなりやすい人の特徴
猫背が気になりやすい方には、いくつか共通しやすい生活習慣があります。
たとえば、
・デスクワークが多い
・スマートフォンを見る時間が長い
・家事や育児で前かがみ姿勢が多い
・緊張しやすい
・呼吸が浅い自覚がある
・肩こりが強い
・疲れると背中が丸まりやすい
このような方は、
胸まわりや背中がかたまりやすく、
呼吸も浅くなりやすい傾向があります。
そのため、猫背を良くしたいと思ったときには、
ただ姿勢だけを意識するのではなく、
普段どんな姿勢が多いか
呼吸は浅くなっていないか
も一緒に見直していくことが大切です。
ピラティスが猫背と呼吸の改善に役立ちやすい理由
ピラティスでは、
単に背筋を鍛えることよりも、
呼吸に合わせて体を丁寧に動かすことを大切にします。
その中で、
・胸郭の広がり
・背骨のしなやかさ
・お腹まわりの支え
・首や肩の力み
・骨盤とのつながり
などを整えながら、
猫背になりやすい体の使い方を少しずつ見直していきます。
すると、
・呼吸がしやすくなる
・胸まわりが開きやすくなる
・背中が固まりにくくなる
・首や肩の負担が減りやすくなる
・自然に姿勢が保ちやすくなる
といった変化が期待しやすくなります。
猫背を変えたいときに大切なのは、
ただ見た目をまっすぐにすることではなく、
呼吸しやすく、無理なく支えられる体をつくること
です。
まとめ
猫背が気になる方ほど、呼吸を見直した方が良いのは、
・猫背になると胸まわりが動きにくくなる
・胸郭がかたくなると呼吸が浅くなりやすい
・呼吸が浅いと首や肩に力が入りやすくなる
・その結果、さらに猫背が戻りやすくなる
という流れがあるからです。
猫背を整えるためには、
背筋を無理に伸ばすことよりも、
胸まわりや背骨がしなやかに動き、
呼吸しやすい体をつくることが大切です。
横浜ピラティススタジオでは、
呼吸、姿勢、背骨の動き、胸郭のしなやかさを大切にしながら、
無理のない形で体を整えていくサポートを行っています。
猫背や肩こり、呼吸の浅さが気になっている方は、
ぜひ一度、ご自身の呼吸という視点から体を見直してみてください。


