「しっかり寝ているはずなのに疲れやすい」
「長く立っていると体が重くなる」
「肩こりや腰の重さがなかなか抜けない」
「昔よりも動くと疲れを感じやすくなった」
このようなお悩みを感じている方は少なくありません。
疲れやすさというと、
年齢
体力不足
筋力低下
だけが原因のように思われがちです。
もちろんそれらも関係しますが、実際にはそれだけではありません。
見落とされやすい要素のひとつが、
背骨の動きにくさ
です。
背骨がしなやかに動きにくくなると、
姿勢が崩れやすくなり、
呼吸が浅くなりやすくなり、
首や肩、腰に余計な負担が集まりやすくなります。
その積み重ねが、
なんとなく疲れやすい
体が重い
肩や腰がずっとつらい
という状態につながることがあります。
今回は、背骨が動きにくいとなぜ疲れやすくなるのかを、わかりやすくお伝えします。
背骨は体を支えるだけではなく、動きをつなぐ役割もあります
背骨というと、
体をまっすぐ支える柱
というイメージを持つ方が多いかもしれません。
もちろんその役割も大切です。
ですが、背骨はただ固く支えるだけの部分ではありません。
本来、背骨は
・首
・胸
・腰
それぞれが少しずつ役割を分けながら、
全身の動きと連動しています。
立つ
座る
歩く
振り向く
腕を上げる
前かがみになる
こうした日常動作のほとんどに、背骨の動きは関わっています。
つまり背骨は、
姿勢を保つための土台であると同時に、
体をスムーズに動かすための中心
でもあります。
この背骨のしなやかさが失われると、
動きそのものがぎこちなくなり、
一部の筋肉や関節だけで頑張る状態になりやすくなります。
それが疲れやすさにつながっていきます。
背骨が動きにくいと、体の一部が頑張りすぎやすくなります
本来、体はひとつの部分だけで動くものではありません。
たとえば腕を上げる動作ひとつでも、
・背骨
・肋骨
・肩甲骨
・肩関節
などが連動して動くことで、無理のない動きが生まれます。
ところが背骨がかたくなると、
その連動がうまくいかなくなります。
すると、足りない動きを補うために、
・首が頑張る
・肩が力む
・腰が反りすぎる
・股関節や膝に負担が集まる
といった代償が起こりやすくなります。
この状態では、
一見すると普通に動けていても、
体の中では常にどこかが無理をしている
ということが起こります。
すると、
・長時間立つと疲れる
・座っているだけでも腰が重い
・歩くと首や肩まで張る
・家事のあとにどっと疲れる
といった感覚につながりやすくなります。
つまり疲れやすさは、
単に体力がないからではなく、
動きの分担がうまくいっていないことでも起こるのです。
背骨が動きにくいと、呼吸も浅くなりやすい
背骨の動きにくさは、呼吸にも大きく関わります。
呼吸は肺だけで行っているように感じますが、
実際には
・肋骨
・胸郭
・背中
・横隔膜
・お腹まわり
などが一緒に働くことで、自然な呼吸が生まれます。
特に胸まわりの背骨は、
呼吸のしやすさと深く関係しています。
この部分が動きにくくなると、
肋骨が広がりにくくなり、
息を吸っても胸や背中が十分に動きません。
すると呼吸が浅くなり、
・首や肩で息をしやすくなる
・力みやすくなる
・体が休まりにくくなる
・疲れが抜けにくくなる
という流れが起きやすくなります。
なんとなく疲れやすい方の中には、
実は呼吸が浅く、
体がずっと緊張気味になっている方も少なくありません。
背骨がしなやかに動くことは、
ただ柔らかいということではなく、
呼吸しやすい体をつくることにもつながっています。
背骨がかたいと、姿勢を支えるのが大変になります
姿勢を整えたいと思うと、
背筋を伸ばそう
お腹に力を入れよう
と考える方が多いです。
しかし、背骨が動きにくい状態では、
きれいな姿勢を無理なく保つことが難しくなります。
たとえば、
・胸の背骨が動かない
・骨盤と背骨の連動が悪い
・腰ばかりで支えている
・首が前に出やすい
このような状態では、
姿勢を保つために余計な力が必要になります。
本来なら分散されるはずの負担が、
・首
・肩
・腰
に集中しやすくなるからです。
その結果、
・立っているだけで疲れる
・座っていても楽ではない
・良い姿勢を意識しても長く続かない
・夕方になると体が丸まりやすい
といった状態になりやすくなります。
つまり、疲れやすさは、
姿勢を支えるための努力が増えすぎているサイン
でもあるのです。
肩こりや腰の重さとも深く関係しています
背骨の動きにくさは、
肩こりや腰の重さともつながっています。
たとえば胸まわりの背骨がかたくなると、
肩甲骨が動きにくくなり、
首や肩まわりの筋肉に負担が集まりやすくなります。
すると、
・肩がこりやすい
・首が張る
・背中が重い
・腕までだるく感じる
といった不調が出やすくなります。
反対に、胸の動きが少ない分、
腰で無理に動きを作ろうとすると、
腰まわりにも負担が集中しやすくなります。
その結果、
・立ちっぱなしで腰が重い
・反ると腰がつらい
・座ったあとに腰が固まる
・歩くとだんだん腰が疲れる
といった感覚につながることがあります。
つまり肩こりも腰の重さも、
その場所だけが悪いとは限らず、
背骨全体の動きの偏りが背景にあることが少なくありません。
同じ姿勢が続く生活は、背骨をかたくしやすい
現代の生活では、
背骨が動きにくくなる条件がとてもそろいやすいです。
たとえば、
・デスクワークが多い
・スマートフォンを見る時間が長い
・車移動が多い
・運動不足
・家でも座っている時間が長い
このような生活が続くと、
背骨は少しずつ動く機会を失っていきます。
特に胸の背骨は、
日常生活の中では意識しないと動かしにくい部分です。
そのため、知らないうちに
・背中が丸くなる
・胸が開きにくくなる
・首が前に出る
・腰だけで支える
といったパターンが定着しやすくなります。
これが毎日積み重なることで、
疲れやすさや不調の土台になっていくことがあります。
背骨は無理に反らすより、しなやかさが大切です
背骨がかたいと聞くと、
もっと伸ばさなきゃ
もっと反らさなきゃ
と思う方もいらっしゃいます。
ですが、背骨に必要なのは、
ただ大きく反ることではありません。
大切なのは、
・丸まる
・伸びる
・ねじる
・しなやかにつながる
といった動きが、無理なく出せることです。
どこか一部分だけが過剰に動いて、
ほかが固まったままだと、
かえって体への負担は大きくなります。
そのため背骨を整えるときには、
ただ柔らかくするのではなく、
呼吸とともに自然に動ける状態をつくることが大切です。
ピラティスが背骨のしなやかさづくりに役立ちやすい理由
ピラティスでは、
背骨をただ鍛える、ただ伸ばす、という考え方ではなく、
呼吸と連動させながら丁寧に動かしていくことを大切にします。
その中で、
・胸まわりのかたさ
・骨盤とのつながり
・首や肩の力み
・お腹や背中の使い方
などを整えながら、
背骨が本来のしなやかさを取り戻しやすい状態を目指していきます。
すると、
・呼吸がしやすくなる
・姿勢が保ちやすくなる
・首や肩が楽になりやすい
・腰への負担が減りやすい
・体が軽く感じやすくなる
といった変化につながりやすくなります。
疲れやすさを感じている方にとって大切なのは、
ただ頑張って鍛えることではなく、
まず体がうまく連動できる状態を取り戻すことです。
その入口として、背骨のしなやかさはとても重要です。
まとめ
背骨が動きにくくなると、
・体の一部が頑張りすぎやすくなる
・呼吸が浅くなりやすくなる
・姿勢を支えるのが大変になる
・肩こりや腰の重さが出やすくなる
その結果、
なんとなく疲れやすい
体が重い
不調が抜けにくい
という状態につながることがあります。
疲れやすさは、年齢や体力の問題だけではありません。
体がうまく連動できているかどうかも大きく関わっています。
横浜ピラティススタジオでは、
呼吸、姿勢、背骨のしなやかさを大切にしながら、
無理のない形で体を整えていくサポートを行っています。
最近、疲れやすさや肩こり、腰の重さが気になっている方は、
背骨の動きという視点から体を見直してみることも大切です。


