こんにちは!横浜ピラティススタジオの宮原崇です。

「骨盤調整」とよく見聞きされると思いますが、骨盤に関する定義が曖昧のような印象があります。

骨盤について解剖学的視点を持つことで、ご自身に必要な要素を見つけらると思います。

骨盤の底の事を骨盤底と呼びます。

骨盤底には「会陰」「尿生殖三角」「肛門三角」という区分があります。

前方の尿生殖三角は「恥骨弓」「坐骨恥骨枝」「坐骨結節」で形成されています。

後方の肛門三角は「坐骨結節」「仙結節靭帯」「尾骨」で形成されています。

前方よりも後方の三角形の方が骨同志の連結が弱く、靭帯などの軟部組織による連結の力を必要とするという特徴を持っています。

それでは肛門三角形を形成していく大きな要である「仙結節靭帯」について見ていきましょう。

仙結節靭帯は上後腸骨棘から坐骨結節まで付着しており、その下には腿裏の大きな筋肉であります「ハムストリング」があります。ちなみに、仙結節靭帯の下には「肛門挙筋」があります。

例えば、仙結節靭帯が硬くなってしまい、仙骨の上の方が起き上がる(カウンターニューテーション)形になると、産後の方は仙腸関節の不安定性による痛みのリスクが増大してしまいます。

仙腸関節の不安定はハムストリングスの力発揮にも影響しますので「脚が太くなる」などの原因にも繋がります。

健康づくりのお役立ていただけたら幸いです。