PMRF(Pontomedullary Reticular Formation)とピラティス
脳幹から整える「姿勢・安定性・動作の再教育」
PMRFとは何か?
PMRFとは、脳幹の橋(pons)から延髄(medulla)にかけて存在する網様体(reticular formation) の領域を指します。
ここは、人間の「姿勢・平衡・伸展パターン・眼球運動・重心制御」を担う、身体制御の最重要中枢の一つです。
PMRFは主に次の機能を持ちます。
- 姿勢をまっすぐ保つ
- 身体を起こす・伸ばす(伸展パターン)
- 眼と頭・体幹の協調
- 全身の緊張の調整
- バランス反応
- 無意識の姿勢反射の統合
言い換えると、“動きのOS(オペレーティングシステム)” の役割を果たしている部分です。
PMRFの機能が低下するとどうなるのか?
現代の生活では、
- スマホ姿勢
- 長時間の座位
- 猫背
- 運動不足
- ストレス
が原因で、PMRFの出力が弱くなりやすいと言われています。
すると、次のような不調が現れます。
- 姿勢が丸くなる
- 肩こり・腰痛が治らない
- 身体が左右どちらかに傾く
- 歩きが不安定
- すぐ疲れる
- バランスが悪い
つまり、PMRFの働きが落ちると身体の土台が崩れる のです。
ピラティスがPMRFを活性化する理由
ピラティスの動作は、
まさに PMRFが本来統合している“姿勢・伸展・コントロール”を再学習させる構造 になっています。
1. 背骨を引き伸ばす動作がPMRFを直接刺激する
PMRFは「伸展パターン(身体を伸ばす動き)」に強く関与しています。
ピラティスの
- 脊柱の伸長
- 肋骨の拡がり
- 頭頂を引き上げる意識
はPMRFの活動を自然と高めます。
2. 呼吸と体幹安定が脳幹の姿勢反応を引き出す
胸式呼吸で肋骨を広げ、横隔膜の可動性を引き出すピラティスは、
脳幹レベルの姿勢反応(postural reflexes)を活性化させる と考えられています。
3. ゆっくり・正確な動きが神経出力を整える
ピラティスの「コントロールされた動作」は、
脳幹 → 小脳 → 体幹 → 四肢 の運動連鎖を再学習させ、
PMRFの働きを最適化します。
4. 左右の偏りを修正する動作がPMRFのバランスを整える
身体の左右差は脳幹出力の偏りに強く関係します。
ピラティスの左右非対称の動き(サイドベンド、プレップ、フットワークなど)は、
PMRFと小脳の左右バランスを整える 作用があります。
PMRF × ピラティスのエビデンス
PMRFは単独の臨床研究が少ない領域ですが、
姿勢反応・バランス・体幹安定性・神経筋制御の向上=PMRFの働きが高まった指標
と捉えると、ピラティスの効果は多くの論文で示されています。
以下に、PMRFと関連する研究を抜粋します:
- Kuo et al., 2019|姿勢制御と体幹安定性が改善
→ 脳幹・小脳を含む姿勢反応系の活性化が示唆 - Irez et al., 2014|反応速度・バランスが向上
→ 脳幹の姿勢反射機能が高まる - Cruz-Ferreira et al., 2011|体性感覚統合向上
→ PMRFが統合する感覚系(前庭・固有感覚)の改善に一致
PMRF × ピラティスで得られる変化
- 姿勢が自然に伸びる
- 歩行が安定する
- 腰痛・肩こりが改善
- バランスが良くなる
- 動きの滑らかさが増す
- 重心が安定し疲れにくくなる
これはまさに
“姿勢と動作の神経回路が整った状態” を意味します。
まとめ
PMRF(pontomedullary reticular formation)は、
人間の基本動作をつかさどる“脳幹の姿勢・伸展中枢”です。
ピラティスは、
- 伸展性
- 正確な制御
- 呼吸
- 左右差の改善
- 体幹安定性
を通じ、PMRFの働きを引き出す最適なメソッドです。
筋トレでは届かない「脳 × 身体の再教育」。
それが、PMRF × ピラティスの本質です。
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