年末になると、「体がうまく使えていない気がする」「姿勢が安定しない」と感じる方が増えます。
すると、「体幹が弱いのでは」「筋力が足りないのでは」と考えてしまいがちです。

しかし、この時期に起きている問題の多くは、筋力不足ではなく、
体の制御が安全側に偏っている状態です。

ピラティスの視点で見ると、
体が重いときは「動かせない」のではなく、
「大きく動かないように制御されている」状態です。

寒さや緊張が続くと、呼吸は浅くなりやすくなります。
呼吸が浅くなると胸郭の動きが制限され、体幹の支持機能が低下します。

すると、
・姿勢が定まりにくい
・動作がぎこちなくなる
・余計な筋緊張が入りやすくなる
といった状態が生じます。

この状態で正しい姿勢や正確な動作を意識しすぎると、
体はさらに緊張し、動きは重くなっていきます。

重要なのは、
「正しく動こうとすること」よりも、
安心して動ける土台を取り戻すことです。

呼吸が自然に入り、
小さな動きでも体が安定する。
その状態があって初めて、体は本来の機能を発揮し始めます。

年末は、体を鍛える時期ではなく、
制御を整える時期と捉えることが、結果的に回復への近道になります。