こんにちは!横浜ピラティススタジオの宮原崇です。

人が歩いているとき、走っているとき無意識に周囲の景色が後方に流れていくのを把握しております。

これを視覚の分野では「オプティックフロー」と呼びます。

オプティックフローが生じるまでに4つのメカニズムが存在しています。

一つ目は、自身が移動することで網膜像の映像が時間と共に変化が起きます。これは物体からの光が移動に伴い、違う角度から目に入ることが要因となります。

二つ目は、目に入ってきた光の情報を電気刺激に変化する為に、視細胞や桿体細胞、錐体細胞が活動を始めます。そして、一次視覚野(V1)には特定の方向や速度に対して反応するニューロンがあり、それらの検出して全身に対して次のアクションを伝える役割を担っています。

三つ目は、一次視覚野(V1)からの情報伝達する為に、中間視覚野と呼ばれている「V2、V3」がより詳細に入力された情報を分析します。そこから、中脳にあるMT領域(V5)では今まで視覚から得た情報を統合して、身体をどのような動作にしていくかを決めていきます。

四つ目は、脳内にある頭頂葉で視覚と前庭覚と体性感覚を統合する作業を高次視覚野が行います。これによって自身の移動と周囲の関係性を把握することができます。具体的には「自分が動いているのか」それとも「周囲が動いているのか」ということを判別することが可能となります。

オプティックフローをまとめますと、この機能があることによって「障害物を避ける」「自分がどの方向にどのくらいの速度で進んでいるのかを把握できる」「バランス能力向上」「姿勢のコントロール」「新しい環境に対する適応」などの能力が発揮できます。

健康づくりの参考になれば幸いです。