こんにちは!横浜ピラティススタジオの宮原崇です。

骨盤の筋肉は三層構造になっており、今回第三層目の骨盤隔膜にある「肛門拳筋」「坐骨尾骨筋」「内閉鎖筋」「梨状筋」の筋肉を紹介致します。

骨盤の筋肉は研究段階であり、書籍によっても記載名称が異なっているというケースも多々あります。

「内閉鎖筋」「梨状筋」は骨盤の側壁面をサポートしており、内蔵器を支える為にも必要な筋肉であります。

「肛門拳筋」の中には「恥骨尾骨筋」「恥骨直腸筋」「腸骨尾骨筋」という3つの筋肉に分類することが可能です。

「恥骨直腸筋」が硬くなると直腸を圧迫して、便秘の原因にもなります。

また、3次元的に立体的な構造となっており、収縮するときは肛門を閉じるだけでなく、上に引き上げるという機能も備わっています。

「腸骨尾骨筋」は腸骨から尾骨にかけて付着している筋肉であります。

「坐骨尾骨筋」は仙棘靭帯と並走していて、仙棘靭帯の下から尾骨筋を触れることが可能です。

この筋肉は尾骨から坐骨棘にかけて付着しておりますので、両側でしっかり働くことで、尾骨の安定感を向上させていきます。

「肛門拳筋」は骨盤壁をめぐる線に沿って、恥骨後面から始まり、内閉鎖筋を腱弓を横切り坐骨棘に至りるのが起始部。停止部は前部は会陰膜の上面を付着して、後部は会陰腱中心と肛門菅周囲、および肛門尾骨靭帯に沿って体側の筋と合流していきます。

S4前枝からの直接の枝と陰部神経(S2~4)の枝の下直腸神経が支配しています。

作用としては、骨盤底の形成に関与して骨盤内蔵を支持しています。

「坐骨尾骨筋」は坐骨棘と仙棘靭帯の骨盤面が起始部となっており、尾骨と仙骨下部の外側縁が停止部となっております。

S3とS4の前枝からの枝が神経支配となっており、骨盤底の形成に関与して骨盤内臓を支持しています。

骨盤の前方部分である三角形は骨の構成がしっかりとしていて、後方は坐骨から仙結節靭帯と尾骨から構成されていて弱い構造になっています。

その為、後方部分の要である「肛門拳筋」きちんと活性化させていくことが大切となります。

健康づくりの参考になれば幸いです。